内閣府は14日、2025年版の「男女共同参画白書」を公表した。今回の白書では、20代を中心とする若年層における結婚や恋愛への価値観の変化が顕著に表れており、約7割の20代男性、約5割の20代女性が「未婚で恋人なし」と回答した。背景には、趣味の充実や個人の時間を重視する価値観の広がりがあるとみられ、社会制度の在り方にも新たな視点が求められている。
若年層の恋愛・結婚観に関する調査結果
内閣府が発表した今年の「男女共同参画白書」によると、「未婚かつ恋人がいない」と回答した割合は、20代男性で約7割、20代女性で約5割に上った。また、これまでにデート経験が「ゼロ」と答えた20代男性は約40%、20代女性は約25%に達した。

結婚に対する意思の有無については、「結婚の意思なし」と答えた割合が30代で男女ともに25%超と、4人に1人の水準となっている。加えて、既婚者のうち約15%が「将来的に離婚の可能性がある」と回答するなど、家族形態の多様化が進む実態が浮かび上がった。
若者・専門家の声:価値観の変化とその背景
恋愛を「必須」としない時代に
大学生(18)「1人で生きていくことが好きな人が周りにいる。パートナーを見つけることが重要視されない時代なのかなと感じる」
大学生男性(20)「デートは興味がない。車関係の趣味もあるし、趣味があれば十分」
専門学生(21)「恋人は欲しいけど、今は自分の時間が大事で、特に作らなくてもいいかなと思っている」
専門家の見解
東京都千代田区にある「家族のためのADRセンター」代表・小泉道子氏は、近年の離婚相談の増加について次のように述べている。
「離婚が選択しやすくなり、タブー視されなくなった。自分らしく生きるため、今よりも良くなるために離婚するという方も多い」
制度と社会への影響:多様な生き方への対応
政府は今後、家族の多様性や個人の価値観に対応した制度設計が求められる状況にある。白書では、家庭・育児支援や養育費の制度的保障にも言及されており、たとえば養育費に関しては、国の算定表に基づく支給が一定の効果を上げているとの評価もある。
一方で、恋愛・結婚の価値観が大きく変容するなか、従来型の婚姻制度を前提とした支援策だけでは対応が難しいとの指摘もある。個人単位での社会保障や、多様なパートナーシップ制度の整備も、今後の議論の焦点となる可能性がある。
市民の声・若者のリアルな反応
- 「デート未経験が多いのはSNS時代の影響もあるのでは?リアルで出会う機会が少ない」
- 「趣味や仕事が充実していれば無理に恋愛しなくてもいいと思う」
- 「恋愛より自分の時間を大切にしたいって気持ちは共感できる」
- 「離婚が当たり前になったというより、我慢しない人が増えただけでは」
- 「白書のデータが示すのは“多様性”そのものだと思う」
- 「子どもが欲しいから結婚したいって声、昔より少ないかも」
- 「恋活イベントのような場が増えるのはいい傾向」
- 「未婚率が高いのは“経済的な不安”も関係あるのでは?」
- 「自分の親も離婚してるけど、それが悪いこととは思わない」
- 「結婚しても幸せとは限らないって考える若者は増えてる」
恋愛は“必須イベント”ではなくなったのか

かつて恋愛や結婚は、人生の節目として当然のように語られてきた。しかし今、若者たちは「恋人がいなくても充実している」「趣味や仕事が楽しいから一人でもいい」と自然に語る。恋愛が“必須イベント”でなくなりつつあるのは、選択肢が増えた証ともいえる。自己実現の手段が多様化するなかで、恋愛や結婚にこだわらない生き方を選ぶことも、個人の自由として受け入れられつつある。
恋愛市場の“情報過多”がもたらす静かな疲労
マッチングアプリやSNSで気軽に出会える一方で、「いいね」の数や返信のスピード、写真の写りにまで気を遣う現代。選択肢が多すぎることが、かえって消耗を生むという声も多い。若者の中には「恋愛に疲れた」と感じる層も少なくなく、恋愛は「するかしないか」だけでなく、「どう向き合うか」まで問われる時代に入っているのかもしれない。
価値観の変化は、単なる恋愛や結婚観の問題にとどまらず、社会制度の根幹にも影響を及ぼしている。今後の政策立案には、こうした若者のリアルな声に寄り添った設計が求められそうだ。
記者:高坂 圭吾



みんなの反応
でも30代になると6割が結婚してるからね
タイミングの問題なだけで出来ない人は安心してたら惨めな末路が待ってる