人気ゲーム機の次世代モデルとして注目が集まる「Nintendo Switch 2」について、Yahoo!オークションおよびYahoo!フリマを運営するLINEヤフーが6月5日、両サービスにおける当面の出品禁止を発表した。背景には、高額転売への懸念と、取引環境の混乱を防ぐ狙いがある。SNSでは賛否が交錯する中、ガイドラインの具体的改定も同時に実施された。
発生した出来事の概要
LINEヤフーは6月5日、ヤフオクおよびYahoo!フリマにおいて、次世代ゲーム機「Nintendo Switch 2」の出品を当面禁止すると発表した。この措置は、5月27日に公表された任天堂との連携方針に基づき、より実務的な対策へと踏み込んだものとなる。
あわせて両サービスでは、「出品禁止物」に関するガイドライン細則および掲載特約が改定された。これにより、LINEヤフーが「転売商材として取引環境の混乱を招くおそれがある」と判断した商品については、出品を一律で禁止できるルールが新設された。
企業・関係者のコメント・動き
ガイドライン改定の背景
「商品が高い注目度を持ち、高額転売商材としての需要が大きく、買い占めや価格の高騰など取引環境の混乱をもたらす可能性が高いもの」については、当社の判断で出品禁止物に指定できる。
今回のルール変更では、対象商品を指定する条件として「製造販売元が一定の効果のある対策を講じていること」「転売需要が著しく高いと判断できること」などが盛り込まれている。Switch 2はその代表的な例と位置づけられた形だ。
サービス利用者・業界への影響
Switch 2は正式発表前にも関わらず、転売市場での需要が高く、事前予約や販売情報を狙った投稿が多く見られていた。今回の出品禁止措置により、転売目的のユーザー排除と取引の健全化が期待される一方で、正規購入者の販売機会喪失を懸念する声もある。
加えて、ヤフオクやフリマが自主的に強い措置を打ち出したことで、他のC2Cプラットフォーム（例：メルカリ、ラクマなど）にも対応の是非が波及する可能性がある。ゲーム業界における正規流通のあり方が改めて問われるタイミングでもある。
SNS・ユーザーの反応
- 「Switch2の出品禁止、英断だと思う。買い占め本当にひどいからね」
- 「まだ正式発売してないのに転売防止とか時代が変わった」
- 「転売ヤーざまぁって言いたいけど、一般人の出品も巻き添えくらいそう」
- 「これはメルカリも同じ対応してほしいわ」
- 「正直ありがたいけど、こういうのは業界全体でやらないと抜け道できる」
高額転売対策に乗り出したプラットフォームの“意思表示”
今回の出品禁止措置とガイドライン改定は、転売問題が日常化する中で、プラットフォーム運営側がようやく明確な「ルール整備」に動いたことを示している。販売元である任天堂の対策と足並みをそろえるかたちで、ヤフオクやYahoo!フリマが前例を作った意義は大きい。今後も、人気商品の発売前後には、同様の出品制限が常態化する可能性がある。
ライター：翔
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