ラーメン店の倒産が過去最多 「千円の壁」が経営を直撃
帝国データバンクの調査によると、2024年のラーメン店倒産件数は72件と過去最多を記録。個人店を中心に、原材料費・人件費・光熱費の高騰により経営が立ち行かなくなるケースが増加している。「ラーメンに千円は出せない」との声が約8割という調査結果もあり、値上げに踏み切れないまま廃業に追い込まれる構図が深刻化している。
シェア上位3社でも20% 群雄割拠のラーメン業界
ラーメン市場は全国で約1.6万店舗、うち半数がチェーン店。市場規模は推計6000億円に上るが、シェア上位3社(餃子の王将、日高屋、幸楽苑)でも合計20%と、牛丼チェーンやバーガー業界に比べて分散が顕著。地域密着型の中小チェーンや個人店が数多く存在し、競争は激化している。
京都発「魁力屋」が快進撃 背脂チャッチャ系で全国制覇へ
2003年設立のラーメン魁力屋は、2024年時点で151店舗を展開。売上は122億円超で前年比16%増、営業利益も26%増と好調だ。看板メニュー「京都背脂醤油ラーメン」は万人受けの味を意識しつつ、カスタマイズ性も高いのが特徴。直営店とFCをバランスよく組み合わせて、全国展開と海外進出(台湾)も視野に入れている。
一風堂も増収増益 だが海外では苦戦の兆し
一風堂を展開する力の源HDは、2024年の売上が前年比21.7%増の317億円に。営業利益率も10%超と健全だが、海外事業ではコスト増に対応しきれず減益。国内の成長を維持しつつ、M&Aで味噌ラーメン店「らーめん楓」も買収するなど事業の強化を進めている。
強いブランドが生き残る時代 個人店はますます厳しく
ラーメン業界は今後「1000円以下で踏ん張る個人店」か「ブランド力で価格に説得力を持つチェーン店」か、二極化が加速しそうだ。コストを価格に転嫁できない店は淘汰され、大手はM&Aやフードコート出店などで着実に勢力を広げている。ラーメンはもはや“庶民の味”だけでは済まされない時代に突入している。
Xユーザーの反応まとめ
- ラーメンが1000円超えるの普通になったなぁ…
- 昔はワンコインで食えたのに、今や贅沢品
- 魁力屋マジでうまいし、定期的に食べたくなる
- 個人店応援したいけど、正直高いと躊躇する
- 背脂チャッチャ系は中毒性あるんだよね…
- 来来亭と魁力屋の違い、ほんとに分からん
- 一風堂の海外展開失速か〜意外だった
- チェーンが強くなるのは分かるけど、寂しい
- 1000円超えても美味けりゃ出す派です
- 新しいラーメン屋も増えすぎて選べない
- 味噌ラーメン強化とか、いい流れだと思う
- 地方のラーメン屋が都市進出してくれるの楽しみ
管理人コメント
ラーメン=庶民の味という時代は、もう昔の話かもしれません。原材料も光熱費も上がってる中で、個人店が踏ん張るには本当に厳しい環境…。とはいえ、魁力屋のように「味+仕組み」で勝負する店が伸びてるのは希望の光ですね。今後も“うまいラーメン”を提供してくれる店が生き残れる時代であってほしいです!
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